夏は一年の中で最も太陽の力が強くなる季節です。
気温と湿度が高くなり、日照時間も長くなります。
アーユルヴェーダでは、夏の環境は「ピッタ」を優位にすると考えられています。
目次
ピッタを優勢にさせる夏
ピッタは火の要素を持つドーシャで、その性質は熱い、軽い、そしてオイリーです。
夏の暑さは体内の熱を増加させ、ピッタのエネルギーを高めます。
また、湿度の高さや日照時間の長さが体内リズムを乱し、ピッタのバランスを崩し、結果として以下のような影響を与えるでしょう。
ピッタの異常で起こり得る症状
- イライラ
- 怒り
- にきび
- 口内炎
- 下痢
- 胃酸過多
- 不眠症
夏のヴァータ体質
夏の暑さはヴァータのエネルギーを乾燥させ、不安、心配性、不眠症などの症状が現れることがあります。
また、日照時間が長いと体内リズムを乱す原因にもなります。
その結果、風と空の要素を持つヴァータのバランスが崩れやすくなります。
夏のカパ体質
湿度が高い夏の環境はカパ(水と土)のエネルギーにも影響を与えます。
夏の湿度でカパのエネルギーは増加し、その結果、身体が重くなり、動くのが億劫になりやすくなるでしょう。
更に体内に水分が蓄積されやすくなり、むくみの原因にもなります。
夏のピッタ体質
夏は太陽の力が最も強くなる季節であり、ピッタ(火)のエネルギーが優位になると考えられています。
ピッタ体質の人は、もともとピッタのエネルギーが多いので、夏の暑さや湿度によって体調を崩しやすい傾向があります。
アグニ(消化力)も上がって下痢を引き起こしやすくなる可能性も。
アーユルヴェーダに基づいた夏の過ごし方
夏はそれぞれの体質によって様々な影響を受けます。
アーユルヴェーダでは、体質に合わせた夏の過ごし方を推奨しています。
夏の過ごし方:ヴァータ体質
- 涼しく静かな場所で過ごす
- ゆっくりと休息を取る
- 冷たい食べ物や飲み物は控える
- オイルマッサージをする
- アロマテラピーを活用する
夏の過ごし方:カパ体質
- 軽い運動をする
- スパイスを使った食事を摂る
- 水分をこまめに摂取する
- 早寝早起きをする
- 太陽の光を浴びる
夏の過ごし方:ピッタ体質
- 涼しい服装をする
- 冷たい食べ物や飲み物を摂る
- 辛いものや酸っぱいものは控える
- ヨガや瞑想をする
- 十分な睡眠をとる
その他
- すべての体質に共通して、規則正しい生活を送ることが大切です。
- 水分をこまめに摂取し、脱水症状を防ぎましょう。
- 夏野菜や旬の食材を積極的に摂りましょう。
- 消化に良いものを食べ、アグニ(消化力)を高めましょう。
- 十分な睡眠をとり、心身を休めましょう。
自分の体質に合った夏の過ごし方を実践することで、暑い夏を快適に過ごしましょう。
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